フィジカルAI革命 ものづくり大国の復権なるか 日中ヒューマノイド最前線 ジェンスン・フアンCEO「次の産業革命は日本」【news23】|TBS NEWS DIG [njnAtcPKG2t]

今月、東京で開かれたイベントです。AIを搭載した人型ロボットは「フィジカルAI」とも呼ばれています。 中国企業が世界市場を席巻するなか、いま、日本企業も巻き返しに向け、動き始めています。 ■「次の産業革命は日本で起きる」エヌビディアCEOが来日 都内のゲームセンターで人々はスマホを掲げ、その人が現れるのを心待ちにしていました。 この日、ゲーム大手セガのイベントに招かれたのは、アメリカ半導体大手「エヌビディア」のCEOジェンスン・フアン氏です。時価総額約800兆円。「エヌビディア」はAIブームを牽引する存在で、フアン氏の発言は、株式市場を大きく動かすほどの影響力を持ちます。 先週来日したフアン氏。15日の夜に姿を現したのは、東京・神田の飲食店です。酒を片手にフアン氏の周りを囲む人たちは、半導体大手のキオクシアや東京エレクトロンなど、日本の名だたる企業のトップらです。 そして16日、出席したのは日本政府が主催する国産AIの開発に向けたイベントでした。 エヌビディア ジェンスン・フアンCEO 「日本初の国家AIインフラのためのシステムを提供できることを光栄に思う」 フアン氏の来日の目的は、日本政府や大手企業と協力し日本独自のAI技術の開発を進めることです。 エヌビディア ジェンスン・フアンCEO 「メイド・イン・ジャパンは、最高品質、最高精度を意味します」 「フィジカルAIの時代が来た。次の産業革命は日本で起きる」 「フィジカルAI」とは、AIを“頭脳”、ロボットを“身体”として組み合わせ、現実世界で自らが判断し動く技術です。その象徴が人の姿をした「ヒューマノイド」です。 世界市場を席巻する日本独自のヒューマノイドの開発は可能なのか。日本のフィジカルAIの現在地を追いました。 ■中国がフィジカルAI市場を席巻 奪われた“主役”の座  7月、都内で開かれたヒューマノイドの技術を競うイベントです。 参加者 「人の道具を使ってロボットが除雪するところに着目しました」 会場を埋めたのは、中国メーカー製のヒューマノイドです。 ロボット開発の分野で世界トップシェアを誇る会社「ユニツリー」。世界に先駆けて量産化し、日本でも病院や空港で導入に向けた実証が始まっています。 急成長を支えたのは、中国政府による強力なバックアップです。 Unitreeグローバル事業責任者 王宇清さん 「ロボットを開発する企業と使う企業を政府がマッチングさせて、具体的な方向性を示したことが急速な発展につながった」 政策や資金面などで政府からの後押しをうける中国企業は2025年、いまやヒューマノイドの世界出荷台数の約80%を占めています。 ロボット開発において主役を中国に奪われている日本ですが、かつてこの分野で世界をリードしていた時代もありました。 ■かつて世界をリードした日本のヒューマノイド なぜ日本は開発が遅れたのか 約15年前、早稲田大学の研究室で表情豊かにアニメのキャラクターのモノマネを披露するロボットが生まれました。 さらに、「肺」で空気を送り込み、柔らかい唇や舌を動かして人間のようにサックスを演奏するロボットも生まれました。 ヒューマノイド研究の草分け的な存在である、早稲田大学の高西淳夫研究室では、様々な研究を続けてきました。 早稲田大学 高西淳夫教授 「人型のロボットを作ることで、人そのものをロボット工学的な視点から解明しようと」 約半世紀前、世界で初めての一歩がここ「早稲田大学ヒューマノイド研究所」で踏み出されました。そして2005年、30年の時を経てまるで人間のような滑らかな動きになりました。 それなのに、なぜ日本はヒューマノイドの開発で遅れをとったのでしょうか。 早稲田大学 高西淳夫教授 「(転機の)ひとつはAIが数年前から出てきたこと」 「(日本は)一歩二歩足りなくて、実用には至らなかったという歴史があったのではないか」 技術はあったものの、本格的な実用化に結び付けられなかった日本。その間に世界の状況が一変しました。 巨額を投じ、AI開発に積極的に乗り出したアメリカや中国。そのAI技術を搭載したことで、飛躍的にヒューマノイドの進化につながったのです。 人の代わりとなって動くヒューマノイドは成長産業です。大手調査会社の予測では、今後約10年で9倍以上の巨大市場に膨れ上がるとされます。 かつて世界をリードした日本。その復権をかけた挑戦が始まっています。 ■ 巻き返しの鍵を握る「純国産」 政府も支援 埼玉県の創業3年のスタートアップ企業。倉庫を改造した拠点で開発されているのは「純国産」のロボットです。 Highlanders 増岡宏哉社長 「ほぼ全て埼玉県のこの工場から車で30分ぐらいの距離のところで作っていただいている部品」 この若い力に大手が声を掛けました。三菱自動車は7月、開発で手を組み国内勢で先陣を切って量産に乗り出しました。 まずは工場での導入を目指し、エンジンの組み立てな… ▼TBS NEWS DIG 公式サイト  ▼チャンネル登録【最新ニュース見つけやすく】 ▼NEWS DIG最新ニュース【大事な情報を身近に】 ▼情報提供はこちら「TBSインサイダーズ」 ▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」 #ニュース #news #TBS #newsdig